岩手県型住宅賛同事業者になりました。
(2010/8/5)
- 岩手県型住宅とは・・・・
「岩手型住宅」は、岩手の厳しい気候でも環境に優しい生活ができる「省エネ性能」をもち、岩手の風土に適した「岩手らしさ」を備えた住宅です。
ただし、これは「岩手型住宅」の『要素』を示したものであって、『形』があるものではありません。
これは、広大な風土を有する岩手県では、歴史や風土が地域により異なりますので、「岩手らしさ」への対応は、地域によって多様なものとなると考えられるからです。
このことから、「岩手型住宅」の『形』は、それぞれの地域で住宅建設を行う事業者や、けんみんの皆様の住まいづくりの中から生まれてくるものであると考えれます。
建築主であるけんみんの皆様は、それらの取り組みの中から「岩手型住宅」の『形』を選択し、建設を依頼することもできます。
菅原木工とともに、数ある「岩手型住宅」の『形』から、自分に最も適した『形』を作り上げませんか?
省エネ性能とは・・・・
「岩手型住宅」における「さらなる省エネ性能」とは、次世代省エネルギー基準を満たす性能を設定しておりますが、意識としてはそのワンランク上の性能を目指すことをイメージしています。
参考) 次世代省エネルギー基準(Ⅰ地域の場合)
Q値(熱損失係数) 1.6W/㎡・K 以下
省エネルギー基準(昭和55年)相当の省エネ性能の住宅を、次世代省エネルギー基準(平成11年)相当に改修した場合、暖房エネルギー消費量が半分以下になるとのデータもあります。
岩手県は、特に冬の寒さが北海道並に厳しいため、冬季の暖房エネルギーの消費量が大きくなります。
省エネルギー性能が高い住宅では、使用する暖房エネルギーの消費が抑えられることになり、環境にも家計にもやさしい生活ができることになります。
また、これまで居間だけなど部分的に暖房を行っていた場合には、省エネ性能の高い住宅にすることによって、同じエネルギー消費量で住宅全体を暖めることができるようになります。家全体の温度が同じとなることで、ヒートショックの危険性を低減することができます。
※ ヒートショックとは…
急激な温度の変化が身体に及ぼす影響のことです。
例えば、冬の入浴時に、暖房されていない脱衣室から浴室に入ることによる急激な温度変化により、血圧や脈拍が大きく変動することになり、脳梗塞や脳出血を引き起こす場合があります。
岩手らしさとは・・・・
① 県産木材の活用
岩手県は県土の8割を森林が占めており、スギ・マツなどの針葉樹から、クリ・ナラなどの広葉樹まで豊富な材種を入手でき、適材適所の樹種選択による住まいづくりが可能です。
また、木造住宅は建築に伴う二酸化炭素の発生量が他の工法に比べて少ないことが知られており、県産材を使用することで、木材の輸送に係る二酸化炭素の発生も抑制することができます。
② 木質バイオマスエネルギーの活用

薪やペレットなどの木質バイオマスは、燃焼させた場合には二酸化炭素を発生しますが、発生する二酸化炭素は木材が成長過程で吸収した二酸化炭素のみであるため、全体で見ると二酸化炭素の発生量は増加しない「カーボンニュートラル」という特性を持っており、環境負荷の少ないクリーンエネルギーであると言えます。
③ 地域性への配慮
私たちを取り巻く環境には、自然のみならず、文化・歴史又は生活など様々なものがありますが、地域によってその環境は異なります。
住宅が集まってつくられる町並みは、これらの環境から大きな影響を受けて成り立ってきたことを考えると、住宅は個人の資産であるだけではなく地域社会の大切な資産であると言えます。
地域性に配慮した岩手型住宅は、地域の大切な一部として溶け込みます。
【お問い合わせ】
電話: 019-629-5934
FAX: 019-651-4160
E-Mail: AG0009@pref.iwate.jp
県庁・建築住宅課住宅計画担当

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