【寺院関連書籍】
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【本堂外観 正面】
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陸前高田市気仙町にあるの寺院「金剛寺」は正しくは「如意山一乗院金剛密寺」と称し、京都府の智積院を総本山とし、
千葉県の成田山新勝寺、神奈 川県の川崎大師平間寺及び、東京都八王子市の高尾山薬王院の三山を本山とする真言宗智山派に属しています。
開山は、仁和四(888)年、平安時代の歌人、大江千里によって建立されたと伝えられています。
岩手三十三観音霊場第十七番札所、東北三十六不動尊第二十四番札所となっています。
如意山金剛寺は、2011年3月11日の東日本大震災による津波によって本堂、庫裡、山門、位牌堂等の堂宇が倒壊・流出してしまいました。
その後、墓地に隣接する寺院所有の山林を切り崩し約4600㎡の敷地を造成。
震災より6年半の後、2017年10月、現本堂が再建されました。
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【本堂外観 正面】
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本堂は本堂本体と脇玄関・事務室・トイレの構成となっています。
延床面積は286.52㎡(86.5坪)です。
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【本堂向拝】
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本堂に使用した木材は、スギ、アカマツ、ヒノキ、ケヤキ等です。
木材の一部ケヤキ材を除く大部分は、寺院所有の山林、檀家有志から寄付を受けた木を伐採・製材し使用しています。
本堂の屋根は入母屋、脇玄関を切妻屋根とし日本瓦を、向拝部分は唐破風で銅板一文字葺きを使用しています。
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【本堂 内陣】
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小屋材、柱の一部にはスギを、土台はヒノキを使用し、向拝部の柱、大間・内陣の丸柱(300φ)や、虹梁等にケヤキ材を使用しています。
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【外陣 格天井】
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外陣格天井には住職が梵字を一枚、一枚に丁寧にスギ板に書いています。
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【内陣脇 位牌室】
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別棟に位牌堂を建築せずに、内陣脇に位牌室を設けています。
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【本堂屋根 桔木取付時】
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2.4m程の長い軒を支える部材「桔木」(はねぎ)です。桔木も地元の松材を使用し、母屋束にすべてボルトで強固に止めています。
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【檀信徒会館 外観】
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令和4年3月、金剛寺境内に檀信徒会館(光輪館)を施工させていただきました。
15畳と12畳の会議室を備えた平屋建ての建物となっています。
一部小屋裏収納になっています。
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【檀信徒会館 内部】
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和室の天井は格天井にしています
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令和4年9月に鐘楼堂を施工させていただきました。
柱間八尺四方の鐘楼堂で、真言宗智山派の本山である智積院の鐘楼堂を模しています。
柱、虹梁、枡組はケヤキ材を使用し、その他はスギ、マツを使用しています。
日本瓦葺き入母屋造りです。
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